『マイ・ブルーベリー・ナイツ』

 六本木で『マイ・ブルーベリー・ナイツ』の試写。同じレビューを書いている松尾たいこさんと、徳永さんに会う。待合室には、なぜか浅野忠信くんと、伊藤歩が。たぶん、前回の試写を見たのだろう。浅野くん、すらっとしてんのな。

 映画はなかなか。ウォン・カーウァイ監督のもともとの作風が戻ってきた感じ。それをアメリカ舞台に描いている点で、新しかった。主演はノラ・ジョーンズ。女優は初めてなのに、上手だった。ま、相手役はジュード・ロウだし、少しばかりいっしょに旅をするのはナタリー・ポートマンだし、旅立った先にいるのはディヴィッド・ストラザーンにレイチェル・ワイズだし。つまり、アカデミー賞受賞&ノミネートぞろいで、ノラ・ジョーンズをうまくエスコートしていたというか。

 見終わってから、徳永さんと、松尾さんと話すが、ふたりとも感想をまったく言わない。ふたりとも、どんなレビューを書くか手のうちを見せない、といったようなことを言う。そんなもんかいな。感想なんて、いくらでも出てくるだろうに。