『欲しいのは、あなただけ』

 小手鞠るいさんの『欲しいのは、あなただけ』を読む。かつて、島清の文学賞でいっしょにノミネートされたのだが、小手鞠さんのこの作品が受賞した。けど、読んでみたら、受賞もなるほどのお話。

 人を愛して、愛して、愛しぬいて、でも途切れたときの途方にくれる感じを、ここまで表現し尽くせる技量に脱帽。