鈴木みのる興行

 後楽園ホール鈴木みのる興行へ。デビュー20周年だって。てんこ盛りの大会だった。よかったのは、中嶋君とパンクラスミッションの佐藤光留。中島君がぼっこぼこにしてしまう。キックとバックドロップとジャーマンだけで試合を組み立てられるんだから、たいした20歳だよ。

 こわかったのはバトルロイヤルに出てきた男色ディーノ。どんどん男が襲われていく……。すぐ目の前の男性客が襲われて、唇を奪われそうに。あぶない、あいつはマジであぶない。風香もバトルロイヤルに出てきたのだが、風香の股間に触れてチンコがないからと激高。風香を場外に投げて失格させてしまう。いやー、こわいわ。

 セミは丸藤・論外・MAZADA対サスケ・カズ・TAKA。サスケはすごいよ。ぜんぜん働かず、笑いばかりとってやがる。あいつはすげえ異能者だ。

 メインは鈴木vs高山。しばき合い。しかし二階のひとりの客の野次がうるさくて興醒め。「いい試合見に来てんじゃねえんだよ!」「潰し合え!」「本気で殴って潰せ!」と、潰し合うことにやけにこだわっていやがる。あのね、入れ込むのはいいけど、自分の望んだ試合展開じゃないからとか、テイストが自分好みじゃないからってうるさいんだよ。おまえのためにやってるんじゃねえんだよ。当然、そいつに対して野次が飛んでた。

 大会自体は面白かったのだが、あまりハッピー感はなかったなあ。ぼく、いままでハッピー感に包まれるプロレスばかり見てきたからさ、ある意味物足りなかった。それから、鈴木みのるの興行のせいなのか、野次野郎意外にも、柄の悪い客が多数。エキサイトして他人に絡んだり、記者に物を投げる女もいたり。ああ、いやだ。あがるレスラーと客層って関係あるんだね。

 それから、鈴木みのるファッションを真似る野郎の多いこと。丸坊主にベレー帽かぶってパンクラスTシャツ着てやがるの。こんなにベレー帽の多い興行は初めてだったよ。