DREAM8

 深夜、DREAMがやっていたから見る。今回、けっこう面白かった。ミノワマンvs柴田は、柴田の勝利。しかしミノワマン、ジョブじゃないのか、あれ。

 福田力君が出ている。彼、山梨学院大でKIDとも旧知なのだが、実はWJの練習生だった。だが、デビュー前にWJは壊滅状態。退団した。その後KIDのKILLER BE経由でGRABAKAへ。そんな経歴があるので、今回入場曲の頭に「パワーホール」をつけられていた。うーん、根が深いぜ、WJ。別冊宝島の『プロレス下流地帯』に当時のことが書かれていて面白い。何より、スーパースター列伝の原田さんが、永島勝司の本を下敷きにして、劇画・実録WJ「地獄のど真ん中」を描いている。これがまた面白いのだが、列伝に及ばないのは、やはり列伝の原作者、梶原一騎の斬新な言い回しがないからだろう。

 あ、DREANの話だった。
 メインは青木vs桜井“マッハ”速人。格闘技黎明期からやってきたマッハも33歳。いま世界最先端の寝業師にして新世代の旗手である青木に勝つのは難しいと思った。しかし、意外や意外、開始27秒でマッハの勝ち。上をとられて、脇をさされているのにスイープして上になり、膝を四発。その時点で青木はイッていた。それでも右のパンチを四発、左を一発。完全KOだった。
 マッハの17年のキャリアというよりも、33歳にしてあの爆発力があることがすばらしい。