四虎

 ゴールデンウィーク中はプロレスがいろいろあって楽しかったなあ。NOAHの武道館も面白かった。秋山は動けなくなったけれどなぜか動けなくなってから旧全日本プロレス時代の四天王プロレスのにおいを漂わせるようになった。動けない分、間合いや呼吸で相手を制するときに、四天王プロレスっぽいんだよね。で、間合いや呼吸って色気を醸し出すじゃん。あれが出来る人が少なくなっているのかも。

 同じ武道館で高山vs森嶋もよかったなあ。驚愕だったのはコーナートップからダイビングギロチンを森嶋が狙ったのだが、目測を誤って<a href="http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/photo/201005/20100503054.html">高山の上に乗ってしまったシーン</a>。高山が控え室に帰ったら、多くのレスラーから「死んだかと思った」と言われたそうな。コーナートップから160キロが飛んで落ちてきたら死ぬかもな。

 新日のジュニアタッグトーナメントも見た。トーナメントはさておき、IWJP.Jr選手権の丸藤vsタイガーマスクは面白かったなあ。実は丸藤は3日に田口相手に防衛戦をしたばかり。なぜたった五日で次の防衛戦となったかといえば、丸藤が猪木のIGFに上がるからだ。新日とIGFは国交断絶冷戦状態。そこへベルトもって行ってほしくなかったんだな。急遽タイガーが挑戦したわけなんだが、やはりダメ虎だった。
 そもそも丸藤がベルトを奪取したのはタイガーから。タイガー→ディビッド→金本→ライガー→田口と新日のジュニアをすべて撃破してしまった。で、今回タイガーが奪還に燃えたわけだが。つうか、プロレス的ブラフだったらタイガー取り返すんだろうけれど、二周目のタイガーやられちまった。あいかわらす塩だし。塩虎。いや、塩猫。
 最後は腕折り固めを離さずドクターストップ。丸藤がガチで極めにいっていた。NOAHの選手ああいうことするのは三沢の流れなのかなあ。三沢は以前制裁でベイダーの腕を裏十字で折っていたし。
 試合後のタイガーはキレまくり。「こんな展開、聞いてないよ!」という心の叫びが聞こえるかのよう。ほかの選手が落ち着いているところを見ると、これはタイガーの降格人事みたいなものだったのかなあ。