水無月

 水無月となった。いろいろと書いている。ブログでもツイッターでもミクシィでもない文章をたくさん。本の周辺で働いている人たちと多く接する機会が増えて、自分の仕事について再考することが多くなった。本の周辺で働いているからといって、その態度が同じなわけでなく、合わない人もいる。これは同じだな、これは違うな、どちらかというと嫌いだな、と明確になっていく。なにしろ以前は本に携わっている人ならそれだけで良い人だというようなおおらかな、ある意味杜撰な、そして幼い考えだったんだけれどね。様々な価値観があるからこそ面白いのはわかっている。ただ、自分の態度、進むべき道ってやつが、細々とながらこの仕事を続けてきて曖昧にはなっていたんだよね。だいたいそうでしょ、初心って忘れるものよ。高校や大学の入学時に抱いた意気込みなど数年経つと浅はかに思えたりして。でも、やっぱり忘れちゃいけないんだな。これは違うな、という人たちに囲まれれば囲まれるほど、結局は見えてくるのが初心だったりするんだよ。