『斜陽』

 太宰治の『斜陽』を読む。ああ、そんな話だったっけ。東京に出てから、小説に出てきたあの場所はここだったのか、という経験をよくする。『斜陽』にはお茶の水が出てくる。ニコライ堂が見える橋の上で、主人公の女性が友達とお別れをする。
「ご無事で。もし、これが永遠の別れなら、永遠に、ご無事で。バイロン

 読み返してみると、けっこうヒントがあるんだな。面白かった。