垂直落下

 新日のニュージャパンカップトーナメント、オープニングマッチの小島vs石井は面白かったなー。石井の試合は最近鉄板だ。小島を仕留めた、頭突き→延髄切り→垂直落下ブレーンバスターはかっこよかった。三つの技で畳み掛けて説得力を出すって難しい。かつて高岩なんてどんな危ない技を重ねてみても、なんだかなー、というモヤモヤ感が残った。それから、石井の垂直落下はフォームが橋本の垂直落下DDTとそっくり。後ろにニ、三歩下がりながら引っ張り込むやつね。力がないとちゃんと持ち上げて静止させ、そこから引き込むやつってできないんだよ。高速で上げて引っ張るやつ(金丸とか)もあるけど、今回の石井のフォームがいちばんかっこいいなあ、と。

 さて、今夜のサムライは尼崎での石井vs後藤の試合。結果を知らないで試合を見るのって面白いよね。

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 急に読みたくなって近くのツタヤで『キャプテン』借りてきた。連載は1972年。つまり、ぼくが生まれた年。谷口が住んでいる長屋みたいなところでは、住人のおばちゃんが洗濯板で洗濯してるんだよね。子供を背中におぶってさ。洗濯板、ぎりぎり見た世代かも。セキグチこんにゃく店はうちの父の兄夫婦が経営していたんだけれど、そこの家ではまだ洗濯板があったよ。
 ぎりぎりといえば、紙芝居も見た。駄菓子は五円のものがあった。傷痍軍人がお祭りになると居座って物乞いをしていた。猥雑なものだって身近にあったよ。