北海道へ(二)

 朝からハイテンション。というのは嘘で、午前中に弱いぼく&サクマさんは、のらのらと宗谷岬へ。最北端だー、と元気が出る。最北端は寂しいところ。お店も潰れている。観光客もまばら。いい時期なのにね。

 立ち寄ったセイコーマートでは、マガジンの最新号のみならず、ファッション雑誌やテレビジョンもあり。北の果ての地で、こうしたファッション雑誌に目を通すひとはいるのだろうか。小学生は見かけたけれど、十代、二十代の若者は見なかったが。そして、雑誌を見ても、売っている場所ははるか350キロ離れた札幌だろうに。

 宗谷岬からノシャップ岬へ。そこから手塩までひたすら下る。利尻富士を右に見ながら南下。サロベツ国立公園はとにかく直線。信号もない。人さえ見かけない。本当にここは日本なのか、なんて思っていたら、トヨタラクティスのCM撮りをしていた。綾瀬はるかとゆずはいないのか、なんて思ったが、さすがにここまでは来ないだろう。たぶん。

 音威子府(おといねっぷ)経由で旭川へ。士別から高速に乗ったのであとは再び南下。本当は旭山動物園へ行きたかったのだが、時間なし。札幌はよさこい祭りが行われるので宿が少ない。いっきに小樽まで下る。二日で八百キロほど走ったことになる。

 小樽はさびれていた。美人さんとの邂逅もなく、回転すしを食べて、夜はテレビで恋するキャパ嬢の再放送を見て、事切れる。