『スケルトン・イン・ザ・クローゼット』

 岩本ナオの『スケルトン・イン・ザ・クローゼット』を読む。いいなあ、この人。自分がマンガで「描けること/描けないこと」を自覚していて、それらが実はぼくと似ている。残念なことに。

 最近、よく夢を見る。登場人物はみんな古い。え、なんで君が夢に出てきたの、というようなことを目が覚めてからよく思う。

 昨日は藤田君の夢を見た。藤田君の行方がわかって、みんなで再会する夢だ。十数年ぶりの再会だというのに、三曲部の人間はなぜかぼくとウエガキ氏だけ。ウエガキ氏は再会を大変喜んでいた。

 で、藤田君はどうなっていたかというと、電気技師として働いていた。しかも、かなり特殊な技術者らしく、弟子入り状態らしい。その師匠にも会った。ラクダ色の作業服を着た冴えないオッサンだったが、藤田君は持ち上げまくっていた。憧れの存在らしい。再会しての印象として、彼もかなり冴えない感じになっていた。みすぼらしい四十歳のオッサン。でも、興奮してしゃべっているうちに妙にはしゃいじゃって、それが見ていて痛々しかった。

 あ、あくまで夢ですよ。

 現実はどうなんだろうなあ。もう結婚してるのかなあ。今年はいろんな人に会う一年にしようと思っている。懐かしい人たちに会いに行くのだ。