『Yesterday,Yes,a day』

 またまた岩本ナオを読む。こっちは昨日の短編集と違って、一冊でひとつのお話。これがまた取り留めのないことをずらずらと描いているだけなのに、とてもいいんですよね。小説でたとえるなら、長嶋有さんに近いかもしれない。どんでん返しや爽快感溢れるラストなんてものが好きな人には向かないですね。もっと坦々とした日々の側面を見て、「ああ、いいなあ」と思える人ならきっと面白いと思うんだけど。