『幸福な食卓』

 瀬尾さんの『幸福な食卓』を読む。いいなあ、このホンワカ感。なんでこんなふうな雰囲気が出るんだろう。あ、書き手がそういう人間だからか。ぼくがやると嘘くさいもんねー。

 踏み込んで書かないからこそ生まれるリアリティーって感じ。ぼくはそこを掘ってはみるが、幼く拙いのでややこしいことになる。ほら、十代でもいたでしょ? あえて触れないやつこそ、大人っぽかったり。掘れば掘るほど青臭く。

 なかなか大人になれんなあ。