『アンヴィル』
ちょっと前のことだが川越で『アンヴィル』を見てくる。五十歳にもなって浮かばれないのに夢を追う人生(ドキュメンタリーだし)ってどういうもんなのか、見ておきたかった。
まあ、思うところあったよ、実際見てみて。三十七歳のぼくだって自分の人生ってこういうもんだろ、と折り合いをつけ始めているのに、彼らはまだ踏ん切りがついていないんだな。夢を見ている。メタルの悪魔に魂を売っちゃったからだろうか。
生活苦しいなら、やめちゃえばいいのに、やめられないんだろうなあ。ああいうのジョージ高野とかとかぶるな。
劇場のスピーカーが前しかなかった。音量も寂しい。これはちょっと音楽映画としては……。でも、NPO立ち上げて守った映画館だからね、頑張って欲しい。なによりアットホームだった。見終わった客のほとんどが、オーナーさんやアルバイトと感想を言って帰っていく。しかも、喜んで受け答えしている。ぼくが働いてた映画館ではあり得ない。見終わったらさっさと帰れって感じだった。それが普通なのだけれど。
映写やっていたと言ったら、映写室に連れて行ってくれた。天然記念物みたいな映写機だった。映写室は外気入りまくりだし。でも、案内してくれた女性(支配人なのかなあ、36歳らしいけれど)は、いい人だったし、試写会にも行くらしいので、試写話で盛り上がったし。
毎月のように映画監督を呼んでトークショーなどをやっているようだ。今度行ってみよう。快速急行で20分。川越近いんじゃん。