ツボタ賞

 ツボタ賞のパーティーに行く。お世話になった人に再び会えるのはいいことだ。ぼくは以前いろいろとご迷惑をかけたせいで恩師に会えなかったことがあったから。

 そういや、二ヶ月くらい前にちろっとアルバイトで仕事した。これがよくなかった。手が合わない。初めてだよ。ショージさんが「もうあの版元から仕事はないかも」といったようなことを書いていたが、同じところかもしれない。

 原稿を送って二週間近く音沙汰なし。で、やっと連絡が来たと思ったら、
「なんとか五日以内に直して送ってほしいんです。余裕がないのでなんとしても五日以内にお願いしたいんです」
 ってかーなーり前に送ってあったはずじゃん。直しのポイントも別に指示があるわけでもなく、なんとなくって雰囲気で。
 でもって間に合わなかったら電話でため息つかれたよ。このお仕事を持ってきたときも、直しを言われたときも、平身低頭だったのさ。

 あんまり時間かけたくないのでゲラはざっとやってすぐ返した。締め切りより四日も早く。
 その後校正を送りますって電話があって、アパートに届くと言われた日から一週間が経っているんだけれど来ないぞ。校正ナシ? 疑問点などなどないならないでいいけれど、だったら連絡欲しいなあ。またいきなり届いて三日後とか言われても、おれ無理だよ。もう知らん。大切なお仕事ほかにあるもの。