日本橋

 東京駅のダイマルの隣あたりでサクマさんが働いているというので、会いに行く。以前は地下の農場だったのに、引っ越してきて一階と二階のフロアを使って作物を作っている。
 
 ビルの中はスーツ姿の方ばかり。そんななかサクマさんは普段着。大丈夫なのか? 心配になるほど浮いている。今回はあんまり気持ちよく働いてなさそうだなー。

 夜、実家に帰る。妹くんは教採の試験一本に絞って、今年は臨採を受けないそうだ。主婦をやりつつ教採用の学校に通って、正規の採用を目指すという。収入がないから大変だというけれど、ダンナ君がいいと言っているらしいので、ここはひとつ頑張って勉強して欲しい。ずっと先を見て、土台を作っておく。これって歳をとってから大切だと気づくからねえ。土台がしっかりしていないと、なんも築けないしね。築けなければいい景色は見られないし、その場しのぎばかりだとだんだん苦しくなっていくし。