病院

 結局、うちの犬は再び水ぶくれができて、朝から病院。この病院は獣医が常時4〜5人いて、看護士は十人近くいる。みんな二十代前半から三十代半ばくらいまでの若い病院だ。よく勉強しているらしく、このあたりじゃいちばん腕がいい。評判もいい。飼い主の心のケアを怠らない。田舎の動物病院だといまだにえげつない獣医いるからね。心ない人。

 うちの猫がかかっていたころ、ゴールデンを運び込んだ夫婦がいた。四十代半ばの夫婦。でも、もう助からないのだろう。薬で逝かせてあげることになったのかもしれない。診察室から出てきた奥さんは号泣していてもう歩くどころか立つこともできなかった。それを旦那さんが必死に支えてあげながら帰っていった。
 いまでも思い出すと胸が締め付けられるんだけどさ、あんなふうに泣いてくれるってことはそれだけ愛されていた犬だったってことでもあると思うんだよね。

 なんてことを考えつつ猫ちゃんの墓参りに行き、夜はサクマさんとカレー。東京駅のカレーうまいじゃん! 再びカレー熱が上がってきた今日このごろなのである。