日暮里

　カメラを持って日暮里あたりを歩いてみた。鶯谷駅スタートですぐにホテル街に突っ込む。午前十時だというのにデリヘルの子たちがすでに客待ちでうろうろしている。カップルもたくさん。日曜日のせいかほとんどが満室で、ラブホ難民と化したカップルが多かった。結局、帰りも同じホテル街を通ったのだが、デリヘル嬢はますます増えていた。田舎にも紹介のチラシが貼ってあったりして、本当に成り立っている商売なのだろうかと疑問だったのだが、東京では大盛況のようだ。

　根岸を回り、ちょっと日暮里に向かったあと、三ノ輪を目指してから再び入谷へと向かう。以前は荒川区、台東区、墨田区、はたまた足立区の位置関係がわからなかったのだが、ここらへんはみんな歩いて覚えてしまった。結局この日も下って秋葉原まで歩いた。

　根岸あたりは正岡子規の子規庵があるし、常磐線や東北本線を越えて谷中霊園に向かえば漱石の作品に出てくる芋坂などもある。そういえば国文学購読で『病牀六尺』を読んだっけなあ。