チェルシー

 いきつけのカフェ夫婦からムサ美の卒業制作展のDMをもらう。
「面白いし、きっと気に入りますから行ってみてください」
 とのこと。
 うん、面白かった。ギャラリーもいいところだった。つうかあまりにもオープンなギャラリーで笑った。学生の作品は本当に面白かった。現代アート寄りのものだった。理解してもらおう、なんて気はさらさらない、思い込みのカタマリ。その純粋な発露がたまらない。下手したら本人もなんで作ったのか、説明しきれないんじゃないかな。でも、説明という言葉から離れて、それでいて形作られるものってのがアートだったりするからいいのかもしれない。解釈の幅があるのもいい。深読みを許すものって面白いでしょ。
 それから、チェルシー舞花ちゃんというモデルがいるということも聞いていた。マクドナルドやスバルのCMに出ていたり、スピッツのPVに出ていたりするそうな。でも、気さくな子だった。
 モノを作るっておもしれえなあ。自由でいいんだよなー。なんておっさんじみたことを考えた日曜日だった。