偽コン38

 本日はヨシムラ君の誕生日である。38歳かあ。ぼくの場合、社会から距離を置いて年齢を感じずに生きているので自分が38歳だということをあまり意識せずに過ごせているのだけれど、人が38歳になったと聞くと、なんかたじろぐ。そうかあ、いろいろともう時代にそぐわないこととか出てきているんだろうなあ。
 このあいだ、とある50代の作家さんの小説を読んでいて、高校生が主人公なのだけれど、
「デジカメで撮った写真をプリントして送るから、住所教えて」
 というようなセリフがあった。
 ないよね、もうそうシチュエーション。いきなり携帯アドレス聞くこともないかも。まずはミクシィやっているかとか、外堀から埋めて、最終的にアドレス聞いて、PCのアドレスなんてなかなかたどり着かない。というかいらない。
 ほかの小説でも、大学生が携帯のいろんな機能がいらないからと、らくらくフォン使っている設定。これもないよね。
 うーん、いつか自分もよくわからなくてずれたこと書くようになるのかなあ。こういう点から言って、50代入っても若者に読まれる小説を書く人ってすごいな、と。

 ともかく、おれたちは38歳になっちまった。きっと大変で、忘れられない一年になる。おめでとうと言っていいかわからないけれど、おめでとう。