『流れ星が消えないうちに』

 プロになれたから幸せかっていうとそうとは言い切れず、けれど世の中の何かしらの表現に関わった仕事をしたい人たちはプロを目指す。プロだからといって下手な人も当然いるわけで、すばらしいアマチュアもいる。ま、煙に巻きつつ書いているわけだけれど、長くやってりゃ目も肥えてくるわけでさ、じゃあ実際どう直せばいいかも技術的にわかってくるわけだ。

 プロってなんだろうな、と思う。ぼくなんてたいした売り上げもないのに、まだこの世界の末席に名を連ねさせてもらっている。まだまだ上を目指しているけれど、劣化コピーを繰り返すようになるのは怖い。世間の人はどれだけわかっているかわからないが、そういう状態になってしまっている作家は多い。後悔だけはしないように。そう思ってんだけどね。