『大きな熊が来る前に、おやすみ』

 島本さんの小説。恋愛と親子関係がずっとテーマなんだろうなあ。それ以上掘り進めないのが、バランスを保つ作品の秘訣のひとつなんだろうけれど。衝動として、別に作品として仕上がらなくていいから、執拗にそれだけを書いていたい、というものがちらついてもいいのかな(自らへのつぶやき)。人生にオチなんてないわけじゃん。