40歳

 19日で40歳になりました。目をそらせない現実に久々に出会ったなあ。ほかはたいていそらしてきてるんだけど。仕事したくないという五月病がだんだん治りつつあり、自分でもほっとしている。小説に携わる人も、書く人も、一部自分の周りの信頼できる人たちを除いてみんなイヤになってしまったんだよねえ。その理由を毎日考えている感じ。開腹手術するかのように開いてみて、原因を突き止め、根治を目指したけれどなかなか難しく。いまやっと治療方針が固まった、というところ。いろいろ迷ったが、価値観がシャッフルされてよかったのかもしれない。なにより、ぐだぐだ言っているだけで行動を起こさない人たちの存在が不思議だったはずなのに結局いまの自分はそこにいると気づいたのはよかった。けっこういるんだよ、絵や歌や写真などの作品を生み出す側の人間で御託を並べ、コンセプトを話して聞かせ、心意気やら目指すところを鼻息荒く語っているくせにひとつの作品も生み出せないやつ。あーだ、こーだ言う前にひとつでもいいから完成させろよ。そう思っていたけれどいまの自分がそうなっていた。ということで、ぐだぐだ言うだけな人間は嫌いだからやっぱ書いていこうと思う。とにかく御託はいいから作品を。

 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 先日のシュートボクシング鈴木悟vs宍戸の日本代表査定試合は残念ながら鈴木悟の負け。バックブローの対処がまったくできておらず、失神KO。K-1で活躍できなかった鈴木悟だが、シュートボクシングでは日本人エースになれそうな活躍だったのにダメだったか。
 シュートボクシングって面白いことに、K-1から来た選手では活躍できない。蹴りまくって中に入られたらパンチで仕留めるか突き放す、というK-1スタイルの試合ができないからだ。近づいたら組み付いて投げてしまえばいい。スタンディングなら関節を決めてもいい。つまり、パンチの距離からの選択肢が増え、逆にパンチしかできないキック系の選手には厳しい。なので気づけば総合格闘技からやってきた選手が活躍中。もともと空手をやっていてそこから総合格闘技に移ったなんていう選手には、とてもやりやすいルールらしい。
 総合系の選手が台頭してきて、逆に消えていく選手もいる。それがこの前引退した梅野孝明。技術ゼロの豪腕。みんな大好きだった。豪腕対決としてボーウィー・ソーウドムソンとの試合は伝説になっている。動画がそれ。理屈抜きのド突き合いはもう技術力が上がったいまのシュートボクシングじゃ見られないかも。