『アルゴ』

 『アルゴ』見てきた。面白かった。イランにあるカナダ大使館に逃げ込んだアメリカ人6人を、映画製作のふりをして逃がすという実話。監督はベン・アフレック。この人、『アルマゲドン』なんて出ちゃったけど、『グッド・ウィル・ハンティング』をマット・デイモンと共同脚本してアカデミー賞とってるからね。監督した『ザ・タウン』も本当に面白かった。日本じゃあまり注目されたかったけれど。
 今回の『アルゴ』は史実に基づいている分、派手な展開はないけれど、こういう映画もつくれると証明できた点でベン・アフレックのキャリアにはかなりのプラスかと。

 そういえば、『グッド・ウィル・ハンティング』を全然面白くないという人がときどきいる。映画でも音楽でも小説でも、なにをどう考え、どう感じ、どう生きてきたかで、アンテナに引っかかったり引っかからなかったりするんだろう。なんにも直面せずに、真剣に考えもせず、答えを出さないで生きてきた人たちにとって、音楽や物語の力って引っかからないんじゃないだろうか。