クリスマス

 昼間、手芸作家さんとイラストレーターのハムちゃんから連絡があって、近所のカフェへ行く。カフェを経営するご夫婦とみんな仲がよくて、まるで遊びに行くような感覚で食事に行く。行けば3、4時間があっという間に過ぎる不思議な店。ハムちゃんはいつか本の装画を手がけたいと思っている駆け出しのイラストレーターで、宝石で挿絵を描いたことは以前日記でも書いたとおり。今回は中村航さんの挿絵を書くそうだ、集英社文庫から出るアンソロジーなのかな。仕事のエリアがますます近づいてきた気がする。頑張って欲しいわ。

 クリスマスといえばもう何年も前に川端君とディファ有明にNOAHの興行を観に行ったのだった。三沢がライオンのマスクマンになったりしてね。そのNOAHも小橋が引退、秋山たちが退団と大激震。その裏がまだ見えてきてないけれど、おいおい明らかになっていくんだろう。いまのNOAHは明らかに操舵を失っている。見せたいプロレスがなんなのか、見えてこない。実は新日も全日もいまや完全にエンターテイメントを標榜していて、格闘技的な強さによるヒエラルキーは関係ない。早い話が、客を呼べるほうが偉い。いいレスラーである。これがブレてないから集まってくる客がいる。だってハズレがないんだから。これって映画でも小説でも演劇でもそう。ある意味、エンタメ路線は簡単。ある意味、とても難しい。

 NOAHはどうするんだろう。タレントが減ったこの段階で、どういうプロレスをやっていくのかきちんと煮詰めないといかん。プロレスを娯楽と割り切れない価値観がレスラーにあるのはわかる。けど、ドラゴンゲートにしろDDTにしろ、エンタメ度の高さが集客に結びついているのは明らか。逆にIGFのように闘いのリアリティー(リアルではなくあくまでリアリティー)に固執する団体は、コケてるよなあ。このエンタメ化に乗るのか、乗らないのか。中途半端がいちばんよくない。