広島

 今日の新日の広島大会、番狂わせor金星が出にくいカードだなあ、あるとしたら中邑が真霜に負けるのかなあ、なんて思ってたらオカダが鈴木みのるに負けてた。そうきたか。

 先日の朝日新聞ヒロトマーシーのインタビューはよかった。ウェブ版も。アナログ盤を作ってレコードプレイヤーでかけて、それをCDに落とす。アナログに体が反応するってのはよくわかる。写真もそう。プリントすると如実に違う。デジタルカメラのプリントってきれいだ。でも、そこまで。フィルムカメラのものは美しいと感じることができる。

 福島の北にある町の復興支援にちょっと関わってから、その後いろいろと呼んでもらえるようになった。中心人物はGLAYなどのアルバムジャケットを撮っている人。ほかに集まってくるのも芸能関係の人間が多く、数々のアルバムジャケットを手がけたグラフィックデザイナーのおじさん(55)がいて、見事なまでにバブルのにおいがして、ああ、本当にテリー伊藤やドン小西みたいな人っているんだ、と思った。格好も言動もそっくりなのだ。もともとこのおじさん、はるかむかしにソニーにいてCDを作るプロジェクトでそこそこ偉かったらしい。技術者ではなかったけれど携わったひとりで、15cmじゃ大きい、13cmでも大きい、とダメ出しをしていたらしい。で、この人のお父さん、ニューラテンクォーターの支配人だったという。なので力道山が刺されたときに警察に連絡したのもお父さんだとか。

 まあ、ほかにもその道じゃ名の知れた人たちが集まっていて、ぼくはヘーって感じで見ているんだけど、普通に結婚して子供がいる、という幸せのカタチを得られた人はほとんどいない。みんな四十代五十代なのにイケイケで仕事していて、この日集まったのは表参道からひとつ裏に回ったところのおしゃれな写真スタジオのオフィス。人生大成功って人たちだ。でも、夜も更けて解散する段になったらとても寂しそうなんだな。若かりし頃だったら朝まで遊び倒したらしいけれど、年齢的に家に帰らないと明日に響く。けど、帰ってもひとり。寂しいよ。
「もしこのあとどこかで集まるなら連絡くれよな」
 酔ってしわしわになった状態でそう言うんだ。うん、寂しそうなんだ。