『サクリファイス』

 近藤さんの『サクリファイス』を読んだ。初めて近藤さんを読んだわけだが、これほど自分の文章に似ている人は初めてだ。句読点の打ち方も、地の文と会話文の関係やつながり方も、接続詞の使い方も、文章の平易さも、描写の程度も、読者に何を見せ何を隠すか(もったいつけ方というか)も。本当にびっくりした。
 今回、自転車ロードレースといったものを読者に説明しなくてはいけなかったといった点でも似ているのだろう。ぼくも説明が必要なマイナースポーツを題材にすることが多い。

 自分とそっくりの文章を読めば、そのマイナス面も見えてくる。それは勉強になってよかった。でも、同じような文章を書く人がもっと高いポジションで書いている。ぼくも頑張らニャーなのだよ。