さらに

 一ヶ月書かないあいだに39歳になりまし。た。
 投げやりな四十手前、デシデシ君です。

 九月の末に盛岡に行ってきました。高校に行って講演会をやるというやつです。一校目は盛女。やはり、どうしてもペース配分がつかめなかったり、急に反応がこわくなったりで、いまひとつの出来。二校目は岩女。こちらはお昼を食べているあいだに、必死に頭でシミュレーションをやり直して、大成功でした。子供たちの反応も、校長の反応もすこぶるよくて。話している内容は一校目も二校目も変わらないのだけれど、話し方や、どのセンテンスを強く意識させて聞かせるかなどで、反応がまったく変わってくる。

 26日の夕方に着いて、そのまま岩手日報の方たちと食事。27日は朝9時に集合で10時には講演会スタートと慌しい。だから、ゆっくりと盛岡を楽しむことはできなかった。誰とも会えなかったし。驚いたのは上田通りにまだ「さわ」があること。ナインはなくなっていた。盛女なので目の前は高松の池。かつてフジタ君とよく走っていたよ。夜にね。あれは18歳のころ。まさか20年が経っていつも横目に通り過ぎていた盛女で講演会をすることになろうとは、宇宙人のフジタ君も考えなかっただろう。

 フジタといえば、岩手日報へ入ったほうの藤田さんの話も出た。やはり社内でもちょいと変わった人らしい。こういうクロスの仕方も面白いなあ。

 でもって高校生たちはぼくが盛岡にいたころはまだ生まれていなかったわけで、もしもぼくが早く子供を産んでいたらそのくらいの年齢になっていたてもおかしくないわけで。

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 おうおう、人付き合いが面倒で面倒でしかたねえのさ、わずらわしいのさ。
 いつもこのパターンに陥るなあ。面倒を見ているつもりが、いつのまにか自分の望み通りじゃないと駄々をこねられる。しかも、ぼくのプライベートまでケチをつけられる。もう束縛はいやだ。束縛する立場ではない人に、ああだのこうだの言われるのもいやだ。向こうが悪いのに、冷たい態度を取っている自分がいやだ。きっとぼくの知らないところで冷たい人間と言い合っているのだろう。いいよ、もう。これでちょっとでも言い返したら、冷たい人から悪い人へ格上げだ。なんなんだ、この罠みたいなものは。

 久々にきたぞ、虚無感。厭世的な気分。