『真夜中のパン屋さん』

 本屋で買ってしまう。読んでしまう。あまり人が書いていないジャンルを書くのが好きだ。で、世間に知られていないジャンルゆえ、解説やら醍醐味やらを書いているうちに、ページ数が増えてしまう。それとは別に、人間や物語を描かなくちゃならないし。ということで、なかなか書き上がらない。言い訳だけれど。で、パン屋のことが書いてあるかと思ったら、そうでもなかった。

 いまの仕事をやっていけるんじゃないかな、自分も書く側になっていいんじゃないかな、といくつかの本によって考えるようになった。それらに共通している要素というのを、いまさらながらにまた見つけた。ああ、だから、好きなんだ。じゃあ、自分もやってみよう。そうか、そうか。盲点だったなあ。


 弟くんの誕生日だったので、ディック東郷引退までの各興行をDVDに焼いておくってやった。大変喜んでいた。そういう兄弟なのだ。

 しかし、なんか疲れた。はみ出したのはあちらのほうなのに、修正しましたよ、いやなら言ってくださいよ、ってそれはないだろう。そこで、いやだと言える人間じゃないもの。そうだよ、かれこれ二十年近く、いやだなんて言えないさ。