『ドッグ・ポリス』

 基本的に、動物モノの映画は観ない。泣くから。『〇〇物語』とか、おばか犬マーリーの映画なんてあったけれど、動物が死んでしまう映画は悲しすぎる。そんなの現実だけでじゅうぶん。けど、今回の警備犬の映画である『ドッグ・ポリス』は見られそうと思っていった。

 イマイチだった。題材はいいんだけどなー。キャストもいいでしょう。エッセンス詰め込みすぎかも。こういう映画を作ったら客にウケるというものを詰め込んでいったら、言いたいことを詰め込む隙がなくなったというか。歌でも、キャッチーなメロディー、さわやかな歌詞、歌声もルックスもすばらしいのに、つまらないというものが掃いて捨てるほどあるわけで。狙った時点で負けなのに、売る側はどうしてこうもリサーチを続けるのだろう。まだないものを作ったほうが面白いのに。作り手は、いままでにないものを、他人とは違うものを作るから、面白いのに。