広島旅行記 5

 あ、31日にちの補足。カワバタ君がフェリーに乗って大分からやってきてくれた。佐田岬を先端までドライブ。本当にありがとう。まさか水戸で暮らしていた頃は、こんなふうに愛媛の端っこでドライブすることになろうとは。でも、すくわれたよ。夜中の二時にかかってきた電話のせいで気が塞いでいたから。ぼくには滅多に会えないのにまったく離れた気がしない大切な人たちがたくさんいる。前日の子はそうでもないんだ。いままでも絶交とかしているのだ。男性の友達は皆無。だからといって女性の友達が多いわけでもない。

 31日はカワバタ君と別れて今治に移動。ここがまたとても閑散とした街だった。メールとか電話とかきていたけれど無視。メールも見ていない。どこでなにを言われているかわからんなー、悪評立てられてたりして、と考えつつも、もういいのだ。

 朝九時半の高速バスで今治から広島県福山市に移動。島と島のあいだに渡された橋を走って本州へ。内海を見た経験がなかったので感動する。福山では東京で知り合った子と会う。同じカメラを使っていて知り合った。個展のとき、ゴハンを食べたとき、と二回しか会っていないのにまたこうして広島で会う不思議。彼女はもともと国家公務員で外務省にいて、大臣とともに飛行機に乗って海外に行っていたそうだ。それをいきなりやめ、派遣の仕事をして、カメラをやっていたのだけれど実家に帰った。いまはアパレルで働いているが、高専の卒業生だったりと話題が豊富で面白い。いま26歳。それなのにしっかりしているんだよねえ。お父さんがだらしない人のせいで。ああ、なんだかぼくの周りってお父さんがだらしない人ばかりだ。

 古民家カフェに行き、そのあとゆり園に行く。写真を撮っているうちに解散時間。でも、これまた救われた。ぼくは人に救われているよ、ほんと。ありがとう。