なんだーかんだー

 朝井君が受賞したのは衝撃だったなあ。松樹さんが新人賞を受賞したとき、小すばを立ち読みしていてその24歳という若さにビリビリと震えた感覚がまたやってきてしまった。あれ、確実にあのときの自分には追いムチだったもんな。
 今回の受賞、ほかの作家さんにも動揺を与えているみたいだ。もともと仲の悪い後輩さんなんて、嫉妬むき出しのツイートしてるしな。別の賞のときだったけれど、多作の作家さんが「もやもやする」と書いていたのを思い出す。たくさん書いて、人気はあれども、こうした賞に引っかからないことに、忸怩たる思いと言ってしまったら重すぎるし、悲しいというのもまた違うのだろうけれども、自分が選んであるいている道が妙に寂しくなるようなあの感覚が、物作りをしていると急によぎることはあるんだと思う。華々しさとは無縁の方向へ行こう、行こうとしていたぼくでも、今回の受賞は引っかかるものがあるもんな。
 では、ぼちぼち。