『H・K』

 京都から後輩の小説家さんがやってきて、丸ビルにてもつ鍋。ゲストに小田原の女性作家Yさんをお呼びする。和やかに一時間ほど飲んでいたのだけれど、Yさんのほうから、かつてぼくが揉めた後輩のAさんの話題をふられる。なんだろうと思ったら、もう二度と関わらないとお冠。ほかにもいろいろな女性作家さんの怒りをかっているらしく。これにはぼくも京都の後輩さんもなんて言葉を返したらいいのやら。ぼくはもうAさんと彼女が言うところの絶交をして二年近く、京都の後輩さんはやんわりと距離を置きたいと伝えたあとで。
 別にさ、本業は頑張ってほしいし、売れていってほしいと思う。でも、もう関わらない。なんかかわいそうだけれど。ときどきこういうことって起こるよね。嫌われたり遠ざけられたりする原因は本人にあって、周りではどうにもならないとき。十代のころは修復を試みたり、当人にあらためるように訴えてみたりしたけれども、いま起きていることの渦中の人間は三十代半ばだしねえ。周りも大人だから上手に無視をする。作家だから言葉巧みに適当にあしらう。ますます渦中の彼女はわからない。あなた嫌われてますよ、の残酷な一矢よりかわいそうな状況かもしれない。

 岩手の県議、自殺しちゃったなあ。あのブログの内容はいただけないと思っていた。民意なんて言葉二度と吐けないだろうな、とかさ。炎上って人を殺すんだな。そういうグループとかいてもおかしくないよね。ツイッターはバカ発見器だというけれど、高校生の飲酒などのつぶやきをすぐに回す人たちもいるわけでしょ? それが集団でやっていたりしたら怖いよな。まあ、でも、死んだらいけないよな。反省して、立ち直る。議員となって人を引っ張ろうとする立場になった人間なら、その姿を見せなくちゃ。矢口真里くらいやっちまったら世間に顔向けできないけれど、亡くなった県議は失言でしょう。失言してものうのうと生きている人、たくさんいるよ。

 サクマさんと『変態仮面』見てきた。あはは、バカな映画だなー。あともうちょっと捻りがあったらよかったかな。出オチみたいな漫画だから、ストーリーを求めるとつらいよね。


 〈追記〉

 あ、思い出した。なんかさー、信頼関係あるしさー、人妻だしさー、後輩だしさー、ということで全部断ってきたのにさー、ほかの人たちには「抱く気もないのにのこのこついてきやがって」みたいなこと言ってたらしくてさ、なんだよその馬鹿なナンパ男みたいなセリフはさー、と腹が立ったのさ。Yさんが「あの子ぜんぜん可愛くないのに勘違いしてるよね」って連呼していて、女性陣の前だったから賛同できなかったけれど、その通りだよ。ちやほやされていて気づいてないんだろうなあ。