モルトン

 最近、毎週カレーを作ってる。週に三日はカレー。どんどん上手になっていく自分がこわい(笑)
 自分がいちばん好みのカレーってなんだろうと思う。基本的にチープなほうが好き。だから、ココイチはいい。思い返してみれば、川徳の地下にあるカレーショップモルトンのチーズカレーが思い出の中ではベスト。ライスにとけたチーズがかけてあって、その周囲にカレーが。たしかさらさら系のカレーだったはず。チーズはフライパンでとかしているので焼いてとかした感じ。ピザみたいに。でも、ただのチーズでもない感じなんだよな。また食べたいな、モルトンのカレー。

 カレーを食べながら録画したW−1の興行を観る。きついな、と思う。実は最近観客動員数のいい団体である新日、ドラゲー、DDTはオッサン色を抜いたんだよね。清潔感があるの。グッドシェイプしているレスラーが圧倒的に多い。しかもヘビー級でも。だけど、W−1はいまだに腹がボテっとしていて、KAIや河野のようにチョビひげを生やしていて、みんなむさくるしい。新日なんてキャプテンニュージャパンみたいに徹底的に隠しちゃうわけじゃん。キャラもんにしちゃうとかさ。WWEもそうだけどグッドシェイプか巨漢か。そのくらいまで体を作らないといけないのかもしれない、これからのプロレス団体は。ぼくが子供のころに観ていた見世物小屋的ないかがわしさからはどんどん離れていく。

 録画といえばフジの「ゴーストライター」も見ているんだよね。ゴーストライターといえば誰でもあの騒動を思い起こすんだろうけど、ドラマは文壇の女王である中谷美紀が書けなくなって、たまたま才能のある子がいて書かせるという展開。でもさー、サムラゴウチさんの一件はまったく才能が無いのに世に出たいという自己顕示欲のあるオッサンと、才能はあるんだけれど聞いてもらないというこれまた違う自己顕示欲のあるオッサンが共謀していたから、面白かったわけだよ。利害が一致しているうちは。サムラゴウチさんが少女に手酷い仕打ちをしたことを差っ引いて、もし世間を欺き続ける物語としてみたらなかなか面白いわけ。お話として、うまくやりおおせた、なんてのも作れないこともない。共謀することで不如意な境遇から這い上がるっていうのは痛快だし。ドラマの「ゴーストライター」はその点、中谷美紀がスランプなだけで才能のある子を利用したというお話で終わってしまってるんだよねえ。お話の肝を間違った気がする。