サークルみたい

 今回のスターダムの件、もうひとつ思っていたことがあってそれは現場に大人がいないってこと。まるで大学のサークル活動での事故みたくなっている。ぼくらのサークルの問題だってあそこにきちんとした大人がいれば、あんなにも揉めずに済んだのだ。スターダムはロッシー小川という代表がいながらも、あの人はいまひとつ。アルシオンのときに選手を亡くしたっていうのになにも変わっていなかったわけだ。風香もレスラー上がりだけれどあれじゃただのサークルのOB。

 女子プロレス復興のためにはオバチャンたちを切って若くて見栄えのいいレスラーを並べるって手法は、スターダムにおいては成功していて、ぼくもその方法しかないと思っていた。でも、フロントや現場は大人がいなくちゃ駄目だったんだね。こういう問題が起きて初めてぼくも気づいた。リングドクターはいないし、レフェリーもメインを裁いた和田京平は借り物。ため息が出るわ。

 最近、全日の試合が面白いんだよ。潮崎とゼウスの三冠、面白かった。潮崎が顔じゃねえみたいな煽りしたら、ゼウスが頑張っちゃってねえ。八割方ゼウスが押していた。フィジカルで圧倒していたし。レスリングはもうあれでいいから、キャラをつけてやればいいんだ。たとえば真壁なんて複雑なレスリングをやっているわけじゃない。でも、客が肩入れしたくなるような人間味がリングにあらわれている。あれがまだゼウスにはない。つうか、全日の多くのレスラーもないんだけど。

 世界タッグもよかった。秋山・大森vsジョー・諏訪魔。あれだけでかいレスラー四人が動き回って、きつい当たりのレスリングをやって、起承転結がついているんだから、タッグの試合という点だけなら新日よりも面白い。日の目を見るといいんだけど。


 あ、話は変わるけど川崎の13歳の少年が殺されたあれ、一度警察が呼ばれるような揉め事があったわけじゃん。そのときに止められなかったわけじゃん。