排熱フィン

 いまこの日記を書いているデスクトップのパソコンはもう十年前のものでたった2ギガしかない。いまの時代のネット事情になんてとてもじゃないがついていけないし、デジカメの画像もデータが大きすぎて取り込めない。
 さらに、ここ半年くらい排熱フィンの音がバカみたいに大きくなってしまって、デスクトップに向かう気にならなかったのだ。それはもう本当に大きな音で机に向かっているはずなのに紡績工場の中にいるみたいだった。フィンの音と言うよりも、ヴィーーーーーンというモーター音みたいだったから。デスクトップに向かっていると頭痛がするくらいの騒音だった。

 で、パソコンをバラして掃除すればいいのだけれどそれも面倒で、買い替えどきだよなあ、なんてヨドバシカメラに行ったりしていたんだけれど、ふと思い立ってエアーダスターを買ってきてブシューと吹きつけたわけ。すると埃が出るわ出るわで、噴射ノズルを間違ってフィンにぶつけたところさらに埃の塊が出てきて、ひと通りエアーダスターをかけたらこうしてデスクトップに向かえるくらいまでには静かになった。

 話は変わるが人間は記録することで記憶するそうな。つまり、書いていないと記憶は濃厚には残らない。だったら書いてみようかな、なんて再び日記に向かってみた。まあ、でも、十代二十代の頃はこんちくしょうと思うことがたくさんあってそれを解消するために、あるいは整理するために、日記を書いていたもんだ。ところがいまはむかつくことからうまいこと逃げられるようになってきているし、精神的に頑丈になってきている。こんちくしょうと文字を叩きつけるようにして書くことが少なくなっているんだな。

 でも、あえてほじくり返して書いてみるかな。